こんにちは!すおみんです。
8月末に、自立宣言をして、
約2か月が過ぎ、
その後の進捗と
どのような未来にしたいかを具体的に
説明したいと思います。
目次
1・何を目指す。
僕の経歴は、ざっと説明すると
- 工業高校の建築科を卒業後、設計事務所で建築の基礎を学び、
- 左官職人として、ものつくりの基本である素材と技術について学び
- 大工にて家作りの技術と、造形について学び
- 植木屋として植物と土に触れて、庭作りを学び
若いころは、
興味を持ったことは、まずは働きながら、
自分ならこうしたいという事を
想像ではなく、形にできるように行動してきました。
この10年は、住宅メーカーの現場監督として、
若いときに経験を積んだ、個人事業とはまるで異なる、
資本主義の中心で組織で働き、ビジネスの仕組みを経験しました。
今年で44歳になる今、
この10年で、家庭とある程度の常識を持つことが出来て、
定年までの未来も、特別ではないが、安定した生活を想像できるようになりました。
それと同時に、若いころに夢中に自分ならこうしたいという
自分にしかない理想を追いかけていた
ものつくりに、もう一度挑戦したいという気持ちが強くなってきました。
安定を捨てて、自分の道を切り開きたいという、野心。
野心と言っても、若いころ抱いていた、漠然とした
何かを成し遂げたいという夢ではなく
今は過去の経験を活かし、次の子供たちのために、
美しい地球を残したいという、大きな目的に向かって
ものつくりを通して、
これからの自分の仕事としたいと考えています。
2・何から始める
美しい地球を未来の子供たちに残すには、
当然環境問題に取り組まなければなりません。
ぼくの好きなデザイナーのドナルドジャッドの言葉に
「僕はに新しく建物を建てたことがない」
という言葉があります。
まずは身近な日本のことで考えてみます。
少子化は歯止めがきかず、少子高齢化社会がこれからの日本が
抱える1番の問題です。
人口は減る一方だが、高齢者が増える。
これは、シンプルに考えれば、家を建てることではなく、
今ある建物を活かすことを考えなければならないと思います。
日本は神道の影響もあり、新築に異常な執着が強い国民性かと思います。
海外のように古いものほど価値が増す考えではなく、
新しければ、デザイン性や機能性、地域固有のランドスケープよりも良いと考えていると思います。
なので、山を切り開き、大型分譲地が出来たりして、町ごと新しい住宅地が形成されて
30年後には世代が変わり、高齢者ばかりの街になる。
僕は、何をするのではなく、やらないことから決めたい。
まず新築を建てないことから始めたい。
3・何を大切にしたい。
大切にしたいことは多くあります。
- お金はかけない。小さな空間を快適にする。
- 自然に包まれる空間に。土や紙、石や木。どこでも家に帰れば、心と体が自然に包まれる。
- 元ある景観に溶け込む。歴史が街を作り、時代とともに少しずつ変化、再生されていく。
・お金はかけない。小さな空間を快適にする。
今の家作りは30代頃に結婚や子供の誕生とともに
家の購入を考えます。建売やマンション、注文住宅など選択肢は多くあります。
金利が下がり35年ローンやローン減税、住宅エコポイントなど新築を伸ばしていく背景もあり、
自然と新築を検討する人が多いと思います。
- 「小さい頃から理想な家に住んでみたい」
- 「住宅展示場やTVコマーシャル、友人の影響で新築に住むのが当たり前に感じる」
- 「家は一生に一度の買い物なので、失敗したくない。家作りにチャレンジしたくない」
こんなのが日本の一般的な考えだと思います。
僕の考えは真逆です。
- 「理想な空間に、少しずつ作りたい。理想はその時々に変わるから。」
- 「自分に都合の良いような話は、自分ではなく相手に都合が良い。企業や人の価値観の押し付けで考えるのではなく、自分で何が必要か考えたい」
- 「家作りは完成がゴールではない。つばめが鳥の巣を作るように、夫婦で身近で、手ごろで、快適なものを持ち寄って作るもの。人に任せるのではなく、自分で作るもの」
このような考えのもと、
僕の家は、
- 住みたい街に、自分たちの生活に必要最小限な広さと、費用の空間を探す。
- 子供が生まれるタイミングだったので、最低限必要な壁と、生活が豊かになる設備をそろえる。
- 居心地の良さが一番大切。心が豊かになるような、美しい空間にする。
- 家にお金をかけすぎると、一生家のローンを払うために働かなければなりません。
とっとと、支払いを終わらせて、
お金にとらわれない生き方を、誰もがすることで、
日本の未来は明るくなるはずです。
・自然に包まれる空間に。土や紙、石や木。どこでも家に帰れば、心と体が自然に包まれる。
- 雨風がしのげるような洞穴や木の穴、
- 土の中だったり
- ゆったり体を預けられる、藁や枝の鳥の巣だったり
- 萱の屋根で覆われただけの雨をしのげる小屋や
- 土で壁を囲い、暑さをやわらげたり
- 高床にして、湿気をやわらげたり
- 無垢の床板
- 漆喰や土壁
- 和紙の建具
- 畳
元ある景観に溶け込む。歴史が街を作り、時代とともに少しずつ変化、再生されていく。
僕が子供のころは、
- 家の近所は田んぼと畑しかありませんでした。
- 田んぼの真ん中に小さな部落が、ありました。
- 買い物は近所の商店が2か所のみ
- 少し離れたところに、古い町の商店街がありました。
商店街では、おもちゃや、服や、本など商店では買えないものや
ラーメンや、コーヒーや、お好み焼きや
家族での外食も楽しんでいました。
そんなふるさとも、
- 田んぼは埋め立てられて、建売やメガソーラーに
- 近所の商店はなくなりコンビニに
- 古い商店街は古いまま、閉まった店ばかりで
- 大型ショッピングモールで家族で休日過ごすのが習慣に。
僕のふるさとだけではなく、
日本中の郊外は同じようになり
昔からの地域の景色や特性はなくなりました。
新幹線や高速に乗れば、20年前はもっと田んぼが広がっていた
車窓からの景色も
同じような大きさの四角や三角や色とりどりの戸建てが建っています。
いつも悲しい気持ちになるのと同時に、不安を覚えます。
僕は田舎育ちなので、都会のことはあまりわかりませんが、
建築が好きで、古い城下町など観光でよく行きました。
東京や京都は、長屋が並び、職人が暮らしていたエリアや
商人が集まるエリアがそのまま地名になることもあります。
間口は狭く、奥に長いウナギの寝床で、
風通しと光を坪庭で取り込む。
人が多く集まる都市部ならではの工夫です。
今住んでいる台東区は
歴史的な場所も多く、神社やお寺も多くあります。
町工場や個人商店が多く、
身近な場所で多くの人が生活していたのだと思います。
最近は使われなくなった町工場の跡におしゃれなカフェや
レストランやホテルやショップが
町工場の高い天井やインダスタルな外観を活かしながら
とても気持ちが良い空間に生まれ変わっています。
浅草などの観光地は人力車も走り、
昔ながらの仲見世や、
路地に魅力もあります。
丸の内や渋谷のように高層ビルが急速に建ち
昔の面影が分からなくなる場所もあれば、
古い町のまま、中身が入れ替わりながらも、
常に魅力が増しながら、成長している場所もある。
少し離れると
マンションが立ち並び、
整備された道路や公園や
とても便利なように、作られた場所もある。
買い物は投票だといいます。
家やマンション、便利な建物を
求める人が多いように
町は変化していきます。
今の日本の景色は
一部の企業や政治により作られたのではなく
一人一人の価値観により作られているのです。
どのような未来を子供たちに残したいか。
- どの郊外も同じ、景色の住宅地やマンション街
- どの町も同じ、ビルが建ち並ぶ便利で新しい街
それとも
- 土地の特性を活かし建物のが建ち
- 特別な場所に行かなくても
- 身近で自然な景色を楽しめる。
地方再生はとても大きなテーマだと思います。
ぼくも最終的には生まれた田舎に帰りたいと考えています。
その時までに、地方再生の僕なりの考えも、作りたいです。
今は、景観に溶け込む再生を、
一番活発に変化する東京で、挑戦していきたいと思います。
4・行動計画は。
12月末までに仕事をやめると、宣言しましたが、
2か月過ぎても、退職届は提出していません。
目指したい事
やらないことや
大切にしたい事を
整理する2か月でした。
今は、共感できる仲間を増やしたいというのが1番必要なのだと思います。
人間は1人では生きていけません。
①今は、共感できる友人を作りたく、妻の友人家族に会いに行き
自分の思いを聞いてもらったり、
②来週から断食道場に行き、3泊4日の断食を通じて
自信をゆっくり見つめ直すとともに、
断食に参加される共感できる人たちとの共同生活で
心を開いて、素直になる事。
同志を作り、力を貸したり借りたりという人間関係を築きたい。
そこから次の行動を見つけていきたいと考えています。
次回は断食後の投稿になります。
どんな変化があるか、僕自身とても楽しみです。